中央線が浅川を渡るその時

Rambling Column with my favorite Music and some Alcoholic Beverage

2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

廃語の風景⑫ オルガン教室

昭和30年代から40年代(1955~1965)の小学校の教室を覗くと,高い確率でオルガンが1台ずつ置かれていた。ピアノではなく足踏み式のオルガンである。アップライトのピアノは音楽室にあるものというのが相場だったし,体育館にグランドピアノが置かれている小…

廃語の風景⑪ 半ドン -2

大阪は,一言で表すなら「リアルな街」というのが総括的な私の認識だ。これは大阪と東京,両都市での生活の中から実感したことである。 大阪人の欲望の中心は,「夢」や「憧れ」や「ステイタス」より,「リアルな」事物の充足に向きがちだ。それは例えばお金…

廃語の風景⑪ 半ドン -1

今どき「半ドン」という言葉を知っている人は,何割くらいだろうか? ハーフサイズの牛丼のことではない。まあハーフサイズは合っているが,それは会社での勤務や学校での授業の時間が普段の半分ということ。土曜半休といって,土曜日の勤務や授業は午前中で…

久しぶりに○○した話 3選

◆久しぶりに公衆電話を使った 1か月くらい前だが,スマホを持って出かけるのを忘れた。1件どうしても電話を入れなければいけない用事があったのに,そんな日に限って充電ケーブルを突っ込んだまま放置してしまったのだ。たまたま相手方の名刺を持参していた…

廃語の風景⑩ テレホンカード

今の子供たち,ポケモンカードはお馴染みでも,テレホンカードは知らないのではなかろうか。私たちにとっては説明するまでもないが,公衆電話で硬貨の代わりに使用できるプリペイドカードである。令和の今でも緑色の公衆電話では問題なく使えるので,実用性…

今日は「世界トイレの日」

ネット上で調べ物をしていたら,今日の暦に行きついた。11月19日は,「世界トイレの日 ― World Toilet Day」なのだそうである。もちろん初耳だ。これは日付を語呂合わせで読んだり,何らかの利益誘導のため業界が先導するキャンペーンなどではない。国連総会…

廃語の風景⑨ マッチ

火をつける=マッチ,という発想は明らかに過去のものだろう。火をつけたいときは「ライター持ってこよう」が普通の感覚だ。マッチは今でも生産されているが,用途は限られている。マッチを普段使いしている,という家庭や職場を私は知らない。そのくせマッ…

今は聴けないお菓子ソング 2選

定期的にお菓子を買って食べる習慣は,あまりなかった。 もちろん酒に習慣はあったし,今もある。昔はタバコもその手合いだった。要するに,酒やかつてのタバコは「中毒」とか「依存症」の類なのだ。お菓子に中毒症状がある人もいるだろうが,私は該当しない…

廃語の風景⑧ 音楽喫茶/名曲喫茶

一人になりたい時があったんです。 友達とつきあうのが嫌いだとか,別にそういうわけではありません。クラスメイトの顔を見ればいつものように授業の情報を交換したあと,昨日観た映画や読んだ漫画のことなど他愛ない話に花を咲かせるのが好きでした。体を動…

廃語の風景⑦ ちんどん屋 -2

赤ん坊がこの世に生を受け,はじめて目に映る世界はもちろん家庭だ。母親がいて父親がいてきょうだいがいる。赤ん坊はやがて,その家庭の中に自分が存在するという意識を持ち始める。この空間を,ここでは一次生活圏と呼ぶことにしよう。 少し成長して幼稚園…

廃語の風景⑦ ちんどん屋 -1

チンというカネの音と,ドンという太鼓の音を合わせて,「ちんどん屋」。名は体を表すというか安易というか,これほどわかりやすい職業名もないものだ。『広辞苑』には,「人目につきやすい服装をし,太鼓・三味線・鉦(かね)・らっぱ・クラリネットなどを…

多分,ここで,だろう

朝から病院に行ってきた。手術を受けるためである。 かなり前から左眼の瞼にイボの塊のような腫瘍ができていて,視界にチラチラ入ってくるので鬱陶しかったのだ。イボは右目の下にもあり,さらに右肩甲骨のあたりに粉瘤(ふんりゅう:皮膚の下に袋状の組織が…